歴史に触れる
諏訪大社下社(秋宮・春宮)
全国に一万以上ある諏訪神社の総本社・諏訪大社には上社と下社があり、ここ下諏訪町に鎮座するのが下社。「すわのね」からほど近くにある秋宮の参道にはお土産店も数多く立ち並びます。青銅製では日本一大きいといわれる狛犬を両脇に従え、大きなしめ縄が目を引く「神楽殿」をはじめ、樹齢約800年の「根入りの杉」など見どころがいっぱい。
秋宮から西へ徒歩約15分。下社で最も古い建造物とされる「下馬橋」が有名な春宮。「結びの杉」と呼ばれる御神木や、近くの田んぼの中に鎮座し、あの岡本太郎も絶賛した「万治の石仏」といったパワースポットも人気です。いずれの拝殿も国の重要文化財に指定される春宮・秋宮。7年に一度行われる「御柱祭」のほか、下社では毎年8月1日、春宮から秋宮に御霊代(みたましろ)を移す遷座祭「お舟祭」も有名です。
すわのねでは、近隣の施設への観光にも便利な、レンタサイクル(オルゴール付き)も行っています。
下諏訪宿本陣 岩波家
中山道と甲州街道が合流する宿場町として栄えた下諏訪。和田峠、塩尻峠というふたつの難所に挟まれたこの地は、絶好の休憩場として多くの旅人が訪れました。そんな下諏訪には今も歴史の浪漫を感じられる町並みが残っています。「下諏訪宿本陣 岩波家」は、見事な四季折々の装いが中山道随一の庭園と称され、多くの大名が宿泊しました。現在ではその一部をご覧いただくことができます。ほかにも、貴重な歴史資料を展示する「歴史民俗資料館」、宿場の茶屋であった松屋を復元した「今井邦子文学館」など、時代の記憶が残る建造物で宿場の風情を感じていただけます。
自然を感じる
諏訪湖
一周約16kmの信州で最も大きな湖。湖畔では散策やジョギング、湖上ではボートや遊覧船、釣りを楽しんだり、多くの人々に憩いの場として親しまれています。水陸両用観光バス「諏訪湖探検ダックツアー」は湖の水面を間近に感じられる人気のツアー。全国でも有数の規模を誇る花火大会、冬のわかさぎ釣りなど、四季折々の魅力にあふれる諏訪湖。下諏訪町の湖畔から見る富士山は「関東の富士見百景」に選ばれています。
霧ヶ峰高原・八島ヶ原湿原
見渡す限りさえぎるものもない雄大なパノラマシーンはまさに別世界。ゆるやかな起伏が続き、富士山やアルプス、八ヶ岳連峰など、日本が誇る名峰が一望できます。日本で初めてグライダーが滑走したことでも知られる霧ヶ峰高原。広大な大自然のフィールドで思う存分羽を広げてください。
八島ヶ原湿原は、おそよ1万2千年をかけて、ミズゴケを主とする植物の堆積によって現在のような地形になったといわれ、国の天然記念物に指定されています。春には高く澄んだ蛙の鳴き声や鳥のさえずり。夏には可憐に咲き誇る亜高山植物など、貴重な動植物が遊歩道を行く人々を楽しませてくれます。トレッキングに自然観察。大自然が織りなす四季の輝きに出会えます。